冬になるにつれて、最も重宝をする家電製品、加湿器。
毎回水を補充する際に、一度は「この白い塊は何?」とタンク内を見て疑問に思ったことはありませんか?
その正体は、カルキや水垢です。
この白い塊を放っておくとカビなどの原因にもなってしまい、それが加湿器を通してお部屋に広がって悪影響が出てくるかもしれないため、定期的にお掃除することをおすすめします。
この記事では、そのお掃除方法もご紹介していきますね!
加湿器の白い塊の正体はなに?
もう少し白い塊の正体について詳しく説明していきます。
この白い塊が発生するひとつの原は、ずばりカルキです。
カルキは次亜塩素酸カルシウムといい、水道水に殺菌や消毒のために含まれているものとなります。
この次亜塩素酸カルシウムが、加湿器が水を蒸発させる際にタンクの中に結晶として残ってしまうため、白い塊になるのです。
また白い塊の別の原因として、カルシウムやマグネシウムもあります。
これらもカルキ同様に水道水に含まれており、水垢の原因となります。
このカルシウムやマグネシウムも水が蒸発するときにそれらの成分がタンク内に残ってしまい、加湿器内の白い塊となってしまうのです。
加湿器の白い塊は体に影響があるの?
さて、この白い塊が次亜塩素酸カルシウムやマグネシウム、カルシウムだということは分かりましたね。
ただ、これらを加湿器内に放置していても問題はないのでしょうか。
結論から言うと、もしかしたら体に影響があるかもしれません。
この白い塊そのものは触ったりしても体に直接的な害はありません。
しかし、これを放置しているとカビが発生することにつながり、加湿器の内側で発生したカビが部屋中にばらまかれることによって、体に良くない影響を与えてしまうことがあります。
体に良くない影響のひとつとして、アレルギーの症状を引き起こしてしまう可能性があります。
特に、免疫力が低下している中でカビを受ける環境にいつづけてしまうとアレルギーを発症してしまう可能性があるのです。
また、加湿器症という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
これは、加湿器が原因でかかってしまう病気のことをいいます。
正式名称は過敏性肺臓炎です。この加湿器症が発生してしまう一番の原因としては、さきほど説明した白い塊を加湿器内に放置したことで雑菌やカビが発生してしまい、それらを蒸気と一緒に吸い込んで体内に吸収してしまって、風邪に似た症状引き起こしてしまうことにつながるのです。
さらに、カビが生えている加湿器を使い続けていると、お家の壁にカビが発生することもあるようです。
壁にできたカビを吸いこむとも、ご想像出来る通り、体には良くないですよね。
このような二次的に発生してしまうカビを防ぐためにも、加湿器内の白い塊をお掃除することを積極的におすすめします。
白い塊が出来る前に、または出来てしまってもそのまま放置せず、定期的にお掃除をして気持ちよく加湿器を利用するようにしましょう。
加湿器の掃除方法!
それでは、その掃除方法について紹介します。
上記で述べた白い塊や黄ばみなどはアルカリ性の汚れで、このアルカリ性の汚れに対しては酸性の性質を持つクエン酸で掃除すると効果的です。
・水、または40℃以下のお湯 2リットル
・クエン酸 おおさじ1
①まず、大きめのバケツを用意して水、または40℃以下のお湯2リットルに対し大さじ1杯のクエン酸を溶かします。
②次に、加湿器のフィルターやタンクなど浸せるものを浸し、30分~1時間ほど放置します。
③そのあとは、取りきれなかった汚れをスポンジなどで優しく取り除き、水で十分にすすぎます。
④最後に水気をふき取り乾燥させればOKです。
また、定期的にお掃除するとはいえ、毎日の習慣でもこの加湿器の白い塊を予防するためにタンクの水を毎日すべて取り換えることを心がけるようにしましょう!
水がまだ残っていても継ぎ足しをせずに、水をすべて入れ替えて新しく補充してください。
こうすることで、加湿器内にある汚れが取り除かれてカビの発生を防ぐことが出来ます。
まとめ
いかがだったでしょうか。白い塊の正体を知ってもらえて、今までもやもやしていたものは晴れましたでしょうか。
直接的にこの白い塊が体に影響を及ぼすことがないとはいえ、いずれは間接的に体に悪影響をもたらす可能性があるかもしれないことを学びました。
快適になるための加湿器が、体に悪影響をもたらすようであれば本末転倒ですよね。
最低でも月に1度はご紹介した方法でお家にある加湿器をお掃除していただき、毎日の水替えもすべて新しいお水にしていただくことで、この冬も気持ちよく過ごせるようにしていただけたらと思います!
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