毎年冬になると心配事のひとつとして取り上げられるのがインフルエンザ。
このインフルエンザにかかってしまったら、どのくらいの隔離期間が必要なのか。
そもそも感染力はどれくらいあるのかを確認しておきましょう。
おさらい!そもそもインフルエンザとは?
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる呼吸感染症です。
風邪と比べるとその症状は重く、乳幼児や高齢者の方は重症化することもあります。
毎年11月頃になるとインフルエンザにかかる方がだんだんと増え始め、そのピークは1月頃になり、4月を過ぎたあたりに収まる傾向があります。
症状としては、風邪に比べて高熱が出やすく、せきやのどの痛みだけでなく、関節痛や筋肉痛があり、特徴として全身に倦怠感を感じることが挙げられます。
さらにインフルエンザは急激に症状が出てくるので、比較的穏やかに発症する風邪とは異なります。
潜伏期間は1~4日、平均すると2日程度です。
多くの場合発熱は3~4日ほど続き、症状が回復するまで1週間程度はかかるとされています。
乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には、肺炎を併発したり、基礎疾患の悪化を招く場合があります。
感染力はどのくらい?隔離期間はどれくらい必要?
主な感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。
ウイルスに感染した人の咳やくしゃみによって、別の人が鼻や口からその飛沫を吸いこんで、ウイルスが体内に入り込むことを飛沫感染といいます。
接触感染は、たとえば感染した人が鼻水を拭った手でドアノブに触れ、それを別の人が触れてそこから鼻や口に触れることでウイルスが体内に入り込むことをいいます。
体内に入り込んだウイルスは加速度的に増えていくとされ、1つのウイルスで8時間後には100個、16時間後には1万個、24時間後には100万個まで増えるそうです。
そのウイルスが数千万個になるとインフルエンザの症状が出てくるので、インフルエンザのケースは風邪とは違い突然の高熱に見舞われることになるのです。
インフルエンザの感染力は非常に高いとされています。
発症する1日前から感染力を持っていると考えられています。
この発症前の自覚症状のないときに人に移していることもあるので、毎年インフルエンザにかかる人が多くみられるのです。
感染した人は発症から7日間はウイルスを人に移してしまう状態にあります。
そのため熱が下がり体調が良くても、学校や会社には行かずに療養する必要があります。
また、一番感染力が高いとされているのが、感染してから3日目と考えられています。
体内に入ったウイルスが大量に増殖し、これに対して体内の免疫がやっつけようとして体温が上がり高熱が出るようになるのだそうです。
そのため、体内からウイルスを出そうと咳の回数も増えるため、一緒に住んでいる家族に移さないように最も注意を払わなくてはなりません。
隔離期間についてですが、学校の場合は学校保健安全法によると、インフルエンザの出席停止期間は「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日を経過するまで(幼児にあっては、三日)」とされています。社会人に対しては学校保健安全法のように法律上出勤停止期間を示す規定はありません。
会社や事業所によって異なりますが、一般的には学校保健安全法に準ずる形で「発症後5日間が経過し、かつ解熱後2日間」を目安とするところが多く、少なくみても最低発症してから5日間は出勤出来ないと考えると良いでしょう。
また事前に会社の就業規則を確認することをオススメします。
インフルエンザにかかったら
インフルエンザは、若くて健康な方であれば治療しなくても自然治癒することがほとんどではあります。
インフルエンザにかかってしまったら、以下の方法を参考にしていただき過ごしましょう。
・激しい運動は控え安静にし、十分な睡眠をとる
・発熱時には体内から多くの水分が失われるため、十分な量の水分・ミネラルを補給する
・うどんやおかゆ、ゼリーやヨーグルトといった消化のよい食事をとる
・全身の熱を下げるよう、脇の下や太もものつけね、首のまわりなどを冷やす
・解熱のためには、汗をかいたら、すぐに着替える
・室内の気温を18~20℃にし、加湿をしっかりして新たなウイルスによる風邪などの合併症を防ぐ
まとめ
インフルエンザは感染してから発症まで短期間であり、体内で増殖され感染力はかなり高いため、最低でも5日間ほど隔離の期間が必要であると学びましたね。
学生さんであればきちんと学校保健安全法に従い、周りの人たちに移さないようにしましょう。
社会人の方も働かれている会社の就業規則によると思いますが、最低5日間は安静にし、しっかりウイルスが体内からなくなるまで療養しましょう。
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