お花見でよく食べる串に刺さっている三色の団子。
和菓子屋さんやスーパー、コンビニなどでよく見かけますがどうしてお花見にはあのお団子なのか、気になったことはありませんか?
私はお花見に行く時にインスタ映え用に三色団子を持って行ったことがあります。
カラフルで写真映えもして、さらに美味しいなんて最高ですよね。
三色にはどんな意味があるのか、いつから食べるようになったのか、詳しく解説していきますね。
お花見に団子を食べるのはなぜ?意味があるの?
お花見のための三色団子は、ピンク、白、緑の三色団子が串に刺さっているものです。
みたらし団子や胡麻団子などとは異なり、団子以外には何もトッピングされていないシンプルなのが特徴です。
上新粉と砂糖が主な材料で、それぞれの色ごと着色されています。
お店によって着色の仕方が違います。
ピンクは桜やシソのような風味があり、緑の団子はよもぎや抹茶の味がすることが多いです。
すあまと同じ材料なので、味が同じがしますね。
そもそもお花見で団子を食べるようになったのはなぜなのでしょうか。
お花見に三色団子を食べる意味は
・邪気払いの意味がある
・四季、春をあらわしている
・縁起物である
などなど、様々な意味があるようです。
どの意味合いも色合いに由来しています。
花見で食べる三色団子はなぜ三色なの?
団子の色、何色が並んでいたか覚えていますか?
ピンク(赤)、白、緑です。
三色の色合いは、どんな意味合いが込められているのでしょう。
まず邪気払いとしての意味合いですが、ピンク、白の紅白が魔除けや邪気払いを意味していて、緑のよもぎが邪気払いを意味しているようです。
春を表しているというのは、ピンクが桜、緑がよもぎ、白が残雪・甘酒をイメージしています。
お花見に合わせた色のイメージですね。
さらに四季をあらわすというのは、ピンクが桜の色で春、緑が葉の色で夏、白は雪の色で冬を意味しているからです。
しかし、日本は四季なのに秋が抜けていますね。ちゃんと意味があるようです。
秋がない=(食べ)飽きない、商いの意味があります。
日本ならではのダジャレで面白いですね。
縁起物としての色合いですが、ピンクは運気を上げる色、緑は邪気を払う色、白は清らかな色を表しています。
また、三色団子の色の順番は決まっています。
串の上から順番にピンク、白、緑となっています。
この順番にも意味があるといわれています。
一つは桜の開花をイメージして並んでいるいるというもの。
桜の赤いつぼみ→白い花→葉桜の順番で覚えておくといいですね。
二つ目は早春の風景を表しているというもの。
ピンクが太陽、白が残雪、緑が雪の下に眠る新芽のイメージです。
これも風景の上から覚えると覚えやすいですね。
花見団子はいつから始まったの?
三色団子はお花見の起源とかなり結びついています。
お花見は奈良時代から続く行事です。
元々は農民の豊作を願って行われていた神事だったようです。
その後、庶民の間で神事だったお花見が貴族に広がっていきました。
しかし、現在のような桜を見て食事をするようなものではなく、歌を詠んだり、音楽を楽しんだりといったような貴族の遊びのような感じでした。
なので、この頃はまだ3色団子は存在していませんでした。
安土桃山時代になり、豊臣秀吉により大規模な宴会をするような、現在の形に近いお花見に変わっていきました。
豊臣秀吉はお花見の時に、全国的各地からその土地ならではのお菓子が集め、お花見を楽しんだようです。
団子を好んでいた豊臣秀吉が、お花見に合う愛らしい団子を食べたいと言ったことで、三色団子が提案されたと言われています。
つまり三色団子を食べるようになったのは、安土桃山時代頃からということになります。
江戸時代になり、庶民の間でもお花見が広まりましたが、色々なお菓子を持ち寄ってというのは難しかったようで、お団子を食べるということが根付いたようです。
江戸中期の「槐記(かいき)」という随筆に、「青串団子三つ黄白赤」と記載があり、お茶会に用いられたことが判明しています。
三色団子はかなり古い歴史があるのですね。
まとめ
三色団子の意味やどうして三色なのか、いつから始まったのかをまとめてきました。
三色団子は伝統的なお菓子であることがわかりました。
三色に込められた意味も日本ならではという感じがしましたね。
みたらし団子やあんこがのっている団子など団子の種類が増えてきています。
最近ではシンプルな三色団子はあまり目にする機会が減っているかなと思いますが、見かけたらぜひ食べてみてください。
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