法事の際、お坊さんを自宅に招く準備ってできていますか?
お坊さんに出すお茶やお茶菓子のこと、
どんなお菓子を準備すればいいの?
お盆やお皿はどんなものがいい?
そんな疑問を全て解決!これを読めば、お坊さんをお迎えする準備はバッチリです!
お坊さんへのお茶菓子の出し方を徹底解説!
まず、お坊さんをご自宅に迎えたらお茶をお出しするのがマナーです。
読経の前後に喉を潤す意味でも、お迎えしてすぐと法事が済んだあとにお出ししましょう。
まずは、お茶菓子の出し方を簡単に説明いたしますね!
・個包装、または持って帰ることのできるお菓子を選ぶ
・お盆、お茶碗、茶托などの茶器は他の方にお出しするより格の高いデザインを選ぶ
・お茶菓子が個包装→懐紙不要、お茶菓子が個包装ではない→懐紙必要
・相手から見て「右側にお茶、左側にお茶菓子」となるように置く
・お盆でお茶を運び、茶托にのせてお茶をお出しする
それぞれ詳しくご説明していきます。
お坊さんに出すお茶菓子は何がいいの?
お坊さんに出すお茶菓子を選ぶときは、
・持ち帰ることができる
・包装されているお菓子
を選ぶのがおすすめです。
お坊さんがお菓子を持ち帰られるようにする
自宅に訪問してもらう前にすでに食事済みで空腹ではない場合や、
次の予定があり急いでいる場合があるため持ち帰られるお菓子を用意しておきます。
その場合でも、お茶とお茶菓子どちらもお出しするのは変わりません。
包装されているお菓子を用意しておく
持ち帰りしやすいように、お出しするお菓子は個包装されたものを用意しましょう。
そうすれば、そのまま持ち帰ることができます。
和菓子だと、まんじゅうや最中。
洋菓子だとクッキーなどの焼き菓子などです。
個包装でないものでも構いませんが、その場合は崩れにくいものを。
崩れやすいゼリーや羊羹は持ち帰るのが難しいのでおすすめしません。
お坊さんに出すお菓子のお皿はどうする?
お菓子をお出しするお皿は、銘々皿(めいめいざら)を使用します。
銘々皿というのは一人ひとりに取り分ける小皿のこと。
大皿にお菓子を盛って出さないように注意が必要です。
乗せるお菓子の種類や、季節にあわせてデザインを選んでみてはいかがでしょうか。
お坊さんにお菓子を出すときは半紙が必要?
お菓子を乗せる銘々皿には通常、懐紙(かいし)という半紙をのせます。
懐紙とは、二つ折りにした半紙のこと。
弔事の場合、お菓子をのせる側の角を左下にずらした折り方で使います。
折り目を手前にし、お菓子の下に敷いてお出ししましょう。
しかし、個包装のお菓子であれば、この懐紙はなくても大丈夫です!
個包装でない場合は、袋から出したお菓子を懐紙を敷いた上に乗せてお出しします。
懐紙を敷いておくと、もしお菓子を持ち帰ることになっても、懐紙にさっと包むことができますね。
懐紙にも無地や絵柄がありますので、季節に合わせて使うのも楽しいですね。
お坊さんにお出しするお茶は決まりがあるの?
さて、お菓子が決まったら次はお茶です。
お坊さんにお出しする「お茶」は基本的には暖かい緑茶を選びましょう。
基本は暖かい緑茶をお出ししますが、暑い夏に熱いお茶を出されてもお坊さんは飲むのが大変です。
そのため、夏は冷たいお茶や麦茶を出すご家庭もありますね。
ここは臨機応変に対応してきましょう。
そして、お茶をお入れする茶碗と茶托は、他の参列者よりも格式やデザインの高いものを選ぶようにします。
基本は暖かい緑茶をお出ししますが、暑い夏に熱いお茶を出されてもお坊さんは飲むのが大変です。
そのため、夏は冷たいお茶や麦茶を出すご家庭もありますね。
季節に合った飲みやすい飲み物と量を心がけてあげてくださいね!
お坊さんに出すおぼんは普段のと違うの?
来客をもてなす際に使用するおぼんは、一般的には丸盆を使用します。
他の参列者に出すお茶とは別で用意するので、おぼんも分けて使用するのが良いでしょう。
蓋付き茶わん、茶托、菓子皿が載せられるちょうど良いサイズを用意します。
お坊さんに出すお茶とお菓子はお盆のまま?
用意した丸盆でお茶を運ぶ際、お茶わんと茶托は別々にして運びます。
これは、運んでいる最中に茶托を濡らしてしまわないようにするためです。
お坊さんのもとに運んだら、いったんおぼんを置きましょう。
そのおぼんの上で茶托に茶わんをセットし、お坊さんに両手で出します。
このとき、おぼんのままお坊さんにお茶を渡さないように!
おぼんはお茶やお菓子を運ぶためのものなので、お坊さんに出すものではありませんよ。
お坊さんに出すお茶とお菓子の位置は決まりがあるの?
お茶を出すとき、お茶とお菓子の位置を考えて出していますか?
なんとなく出すのではなく、位置も決まりがあります。
それは、相手から見たときに右側にお茶、左側にお菓子を置くのがマナー。
お茶を取るときに、右側に置いたほうがとりやすいからと言われています。
日本人のマナーは右利きを基本にすることが多いので、このような意味になっています。
右側からお茶を出すとき、先にお茶を置いて、その上をお菓子が通過してしまうのはマナー違反です!
そのため、お菓子を出したあとにお茶をお出ししましょう。
左側から出す場合はその逆。
お茶を出したあとにお菓子を出します。
まとめ
お坊さんへのお茶のマナーは以下のとおりです。
・読経の喉を潤すため、訪問してすぐと法事が終わったあとすぐにお茶を出す
・お茶菓子は持ち帰りできる個包装がおすすめ!
・お坊さんに出す菓子皿は、銘々皿を用意します
・個包装のお菓子には懐紙不要。個包装でない場合は菓子皿の上に懐紙を敷く
・茶わん、皿は参列者よりも格の高いデザインを選んで
・おぼんは丸盆を使う。お茶を運ぶためのものなので、おぼんのまま出さないよう注意
・お茶は右、お菓子は左になるように置く。置いたものの上を通過して運ばない
お坊さんが訪問されるのは限られた時間ですが、この短い間にも快適に過ごしてもらえるようにおもてなししましょう。
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