7月7日は七夕ですね。
笹の葉に願い事を書いた短冊を吊るし、七夕飾りを飾ったり、星空を眺めてみたりしますよね。
その七夕には、お供え物をするってご存知でしたか?
ナスやキュウリなどの夏野菜をお供えするのですが、なぜ、七夕にお供え物をするのでしょうか?
今回は、七夕のお供え物の疑問についてまとめてみました。
七夕に夏野菜をお供えするって本当なの?
七夕にお供え物をするのは、地域によって差があります。
お供えする習慣がない地域もありますが、お供えする習慣がある地域では、夏野菜をお供えすることが多いのです。
では、なぜ七夕にお供え物をするようになったのでしょうか?
これには、様々な説があるんです。
天帝様へのお供え物
天帝(てんてい)とは、神様の事ですね。
七夕のお話に出てくる織姫とそのお父さん(天帝)、この二人は織物の神様です。
七夕の時期の初物である一番美味しいものをお供えすると、その年のその年の豊作や織物などの芸事や習い事が上達すると言われています。
この七夕の時期に初物である一番美味しものが夏野菜のナスとキュウリになります。
なので、七夕になると、夏野菜であるナスとキュウリをお供えするという説です。
また、お供えした物は神様の食べ残しとされ、神様の力が宿っているとされているんです。
お供えした後は、願い事をしながら美味しく頂くようにしましょうね!
お盆の始まり
ナスやキュウリのお供え物って、お盆を想像する方も多いと思います。
現在のお盆の時期は8月ですが、古くは、旧暦の7月15日前後の1週間がお盆の時期でした。
昔は、七夕とお盆の時期がとても近かったんですね。
なので、昔は、七夕様をお祝いしながら、お盆にご先祖様をお迎えしていたのです。
お盆の時期にお供えするナスとキュウリには、
キュウリ:足の速い馬に見立てて、ご先祖様が一刻も早くお家に戻って来られるように
ナス:歩きの遅い牛に見立てて、ご先祖様がゆっくり景色を楽しみながらあの世へ帰れるように、また、力の強い牛に荷物(お供え物)をたくさん乗せて帰ってもらいたい
という意味があります。
その七夕とお盆が、時代と共に時期が変わってしまい、関係性が薄れてしまったのです。
しかし、ナスとキュウリをお供えするという習慣だけが残り、七夕にも夏野菜をお供えしているという説です。
2つの説をご紹介しましたが、どちらも昔から行われていた習慣ですね。
まだ諸説あるようですが、私は、この2つの説が一番有力かなーと思っています。
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まとめ
私の地域では、七夕にお供え物をする習慣はありませんでした。
お盆にナスやキュウリを馬や牛に見立ててお供えはしてますが、それが七夕にも通じていたなんて初めて知りました。
七夕は、時代と共に少しづつ変化し、現代の七夕となりましたが、七夕の歴史を知るとより楽しくなりますよね。
七夕にお供えしたことがない方も、ぜひお供え物、してみて下さいね!
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