夏も終わりに近づき、秋の季節が感じられてくる頃に見かける「どんぐり」
きっと誰もが「どんぐり拾い」をしたことがあると思います。
どんぐりが落ちていればとりあえず拾っておく子どもも多いはず!
どんぐりはなんとなく秋の風物詩かな…と思うのですが、実際いつからどんぐり拾いができるのか知らない事もおおいですよね。
そこで、今回は、「どんぐり拾い」はいつからできるのかどんぐりの時期や種類、虫の処理の仕方をご紹介します!
どんぐり拾いの時期は何月?
どんぐり拾いに適した季節はやはり秋!
どんぐりの種類にもよりますが、大体9月下旬頃~11月下旬頃がどんぐりの広いのシーズンとなります。
約2ヶ月程の期間どんぐり拾いを楽しむことができます。
どんぐりの種類ごとのおすすめ時期
みんながよく知る『どんぐり』とはブナという種類の木にできる実のことを言います。
ブナ科の木にできる実はどれもどんぐりと称されるため、実は栗も分類上はどんぐりということに!
その『どんぐり』ができるブナ科の木は日本に20種類ほどあるのです。
種類によって実をつける時期や形が異なるので、どんぐり拾いの時期も変わってくるんですね。
20種類あるブナ科の木の中でも、よく見かけるものは3種類です。
マテバシイ
一般的にどんぐりと言うとこのどんぐりを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
まさに『どんぐり』の実を成らせるのがマテバシイの木です。
公園などで見かけるどんぐりはだいたいこのマテバシイのどんぐりですね。
9月下旬~10月下旬にかけて拾う事ができます。
10月に入った頃に公園へ行くと、足元にたくさんどんぐりが落ちているのが見つかると思いますよ♪
コナラ
コナラの木になるどんぐりも、マテバシイ同様よく見かける『どんぐり』の形をしています。
マテバシイよりも少し丸みがありますね。
こちらも公園や雑木林など、至る所で拾う事ができるどんぐりです。
コナラのどんぐりは、10月上旬~11月上旬ごろに拾う事ができます。
クヌギ
クヌギの木になるどんぐりは、丸っとした形をしているのが特徴です。
ボウシと呼ばれる「殻斗(かくと)」を被ってる姿は栗にも似ていますね。
公園や雑木林などに生えていることが多いですが、マテバシイやコナラに比べると生えている場所は限られているかもしれません。
クヌギのどんぐりは、9月下旬~10月下旬頃に拾う事ができます。
このように、種類によってどんぐり拾いができる時期が変わってきます。
近くの公園などにはどんなブナの木があるのか是非一度確認してみてくださいね!
どんぐりをたくさん拾える場所はどこ?
せっかくどんぐり拾いをするのであれば、どんぐりがたくさん拾える場所に行きたいですよね!
どんぐりが成るブナの木は一般的にどこに生えているのかをご紹介していきますね。
大きな公園
大きな公園、特に総合公園と呼ばれるような公園にはブナの木がたくさん生えており、どんぐりがたくさん拾える場所が多いです。
また、雑木林や緑地公園などにもどんぐりはたくさん落ちていますね。
小さな公園ではブナの木を見つける事ができない場合も多く、どんぐり拾いには適していないことが多いです。
また、公園にはたくさん落ちてそう!と思いがちですが、大きな公園でもブナの木が生えていないこともあります。
私も木がたくさんあるから!と思い子どもと意気込んで公園に行ったら椎の実しかなかった…なんてこともありました。
大きな公園には公園の公式HPなどもありますので、事前にどんぐりが拾えるか確認をしてからお出かけしてみてくださいね!
神社やお寺
神社やお寺にも木が多く植えられており、その中にはブナの木が植えられている事も多いです。
神社の境内に公園が備わっている場所もありますし、遊具で遊べてどんぐり拾いもできちゃいます。
大きな神社やお寺を探す必要はありません!
家の近くにある神社でもどんぐり拾いが落ちている可能性が高いんです。
どんぐりを拾うだけのために神社に入りづらい…というのであれば、先に参拝を済ませておくといいですね!
ただ、神社やお寺はキレイに掃除をして下さっているので、タイミングによってはどんぐりが見つからない場合もあります。
そういう場合には境内の掃除が始まる前や夕方に行ってみるといいかもしれません。
山林
ピクニックをしながらのどんぐり拾いはいかがでしょうか。
公園や神社などと違い現地まで出向くのは少し大変ですが、大自然に触れあいながらどんぐり拾いも楽しいですよ。
自分でしっかり山を歩ける年齢でしたら山にお弁当持ってピクニックも気持ちが良いですね。
公園では見つけられない種類のどんぐりや木の実など、普段は見られない景色を見る事ができそうです!
どんぐりがたくさん拾えるタイミング
どんぐりを拾いにいっても、どんぐりが落ちていなければどんぐり拾いはできませんよね。
木になっているどんぐりを撮るのは大変ですし、場所によっては落ちているどんぐりしか拾ってはいけない所もあります。
どんぐりがあんまり落ちてないな~という時は、下記を参考に少し時期をずらして行ってみてくださいね!
強い風が吹いた次の日
風が吹けばどんぐりは下に落ちてきます!
とくに風が強い日ほど落ちているどんぐりは増えていきます。
そこを狙って拾いに行きましょう♪
風が吹いている当日は、拾うのも大変だと思いますので翌日以降を狙ってみてくださいね!
早朝や夕方
神社などの境内ですと、掃除をされてしまいどんぐりが落ちていない場合があります。
そんな時は、掃除が始まる前や掃除が終わって時間が経っている夕方などに行ってみましょう!
また幼稚園や保育園のどんぐり拾いの日程と重なってしまうと、すでにどんぐりが拾わてれしまい、あまり残っていない…なんてことも。
少し早めに行ってみるのもおすすめですよ。
雨が降った翌日
強い風が吹いた後と同様に、雨や風によってどんぐりが下に落ちています。
出来るだけ強い雨が降った翌日が狙い時です。
台風の後はもっと落ちている量が変わりますね!
ただ、雨上がりですので、土がぬかるんでいる場所も多いので気を付けましょう。
さらに、どんぐりも雨で濡れてしまっています。持ち帰った後はしっかりと乾燥させてくださいね!
どんぐり拾いの持ち物
どんぐり拾いをする際には特別な持ち物は必要ありませんが、拾ったどんぐりを入れるためのビニール袋かバケツを持って行きましょう!
ビニール袋の方がかさばらずに持ち運べますが、おすすめはバケツです。
特に1~2歳くらいの小さな子どもの場合、ビニール袋に上手にどんぐりを入れられないため、袋に入れるまでに時間がかかってしまう!
その点バケツであれば、簡単に入れる事ができるのでどんぐり拾いに集中できますよ!
さらに、バケツですと周りでお散歩しているおばあちゃんやおじいちゃんが「これあげるねー」といって勝手にバケツにどんぐり入れてってくれます(笑)
大きなバケツを用意する必要はありません!
砂遊びで使うような子どものバケツで十分です。
また、拾ったどんぐりを袋に入れたまま数日放置してしまうと袋の中で湿気によりどんぐりが腐ってしまう事も。
バケツであればしっかり乾燥その後放置してあっても腐る事はありません。
どちらがどんぐりを拾いやすいかは、お子さん次第ですので、色々試してみて下さいね!
どんぐりの保存方法
持ち帰ったどんぐりは、そのままの状態で放置してしまうと中から虫が出てくる事があります!
そうならないように、しっかりと処理をしておきましょう!
どんぐりの虫は煮沸で処理
どんぐりをしっかりと煮沸することで、中の虫をしっかりと処理することができます!
1、どんぐりを水洗いする
まずは、どんぐりに付いた土や汚れを落とすように簡単に水洗いします。
この時、穴が開いていたり、色や匂いがおかしいな。と感じたどんぐりは処分してしまいましょう。
2、どんぐりを水に入れる
続いて、鍋にどんぐりと水をいれます。
ここで確認して欲しいのが「浮いているどんぐり」です。
この水に浮いているどんぐりは古いどんぐりや、虫に喰われて中が空洞であったりすることが多く、すでに中に虫がいる可能性もあります。
そのため浮いているどんぐりはすべて処分してしまいましょう!
3、煮沸する
どんぐりの選別が終わったら、残ったどんぐりを煮沸していきます。
どんぐりをいきなり熱湯に入れてしまうとヒビや割れの原因となってしまうので、水にどんぐりを入れた状態で火にかけていくようにしましょう!
4、沸騰後5分程煮沸
どんぐりを煮沸する時間は沸騰後約5分程です。
長く煮沸させてしまうと割れてしまうので、長くても10分以内に留めておきましょう!
5、風通しの良い場所で乾燥させる
煮沸が終わったら、新聞紙などにどんぐりを移し風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させます。
しっかりと中まで乾燥させるには3~4日ほどかかります。
ここでしっかりと乾燥させておかないと、カビや腐りの原因となっていまいますので、気をつけましょう!
雨や湿気の多い日であれば、もう少し長めに乾燥させてくださいね。
他にもどんぐりの処理方法をご紹介しています。
どんぐり拾いの時期まとめ
以上、どんぐり拾いの時期と後処理についてご紹介させて頂きました!
どんぐり拾いに適した時期は地域によっても多少ズレはありますが、9月中旬ごろ~11月末にかけてがベストタイミングです。
公園や神社・お寺・山林など、どんぐりを落とすブナの木は色んな場所で見かける事ができる木です。
何気なく拾っていたどんぐりも、色んな種類があってそれぞれに見た目も違って意外と面白いですよね。
子どもと一緒にどんぐり拾いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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