出産祝いをいただいたら、内祝いをお返しするのがマナーです。
しかし、出産祝いをいただく際、相手が内祝いを辞退されることがあります。
内祝いをお返しするつもりでいても、断られた場合は、どうすればいいのか悩みますよね。
基本的に、断られたとしても、内祝いはお返しするのが無難です。
しかし、断ってきた相手の気持ちも理解したうえで、失礼にならない対処が必要になります。
ここでは、内祝いを断られた場合の注意点について、詳しくご紹介しますね。
出産祝いの内祝いをいらないと辞退されたらどうする?
内祝いを辞退される理由としては、「気遣い」と「社交辞令」の2種類が考えられます。
「気遣い」は、出産後の身体の負担や赤ちゃんのお世話の忙しさ、今後の子育ての経済面などを考えてくれているため。
この場合は、相手の気持ちに感謝し、優しさを踏みにじらないように対処する必要があります。
「社交辞令」で辞退の言葉を言われる場合もあります。
その場合は、辞退の言葉を真に受けて内祝いを返さないと、相手との関係性が悪化してしまうことがあります。
この「気遣い」と「社交辞令」の区別を判断するのは非常に難しいですよね。
そのため、気遣いであっても社交辞令であっても、とりあえず内祝いをお返ししておく
のが無難です。
ただ、お返しの内容や金額を減らすなどして、辞退された相手を不快にさせないように対応していきましょう。
相手との関係が気まずくならないように「臨機応変に」です。
では、ここから、相手の対処法をご紹介していきます。
出産内祝いを断られた際の対処法
内祝いを辞退された場合、「誰から」辞退を申し出られたのかが大切です。
相手によって対応が変わっていきますよ。
では、断られた際の注意点を、具体的なケースごとにみていきましょう。
両親や親戚から断られた場合
両親や親戚は、身内としての感覚が大きいので、儀礼的なお返しはいらないと考え、断られることがあります。
また、今後の子育ての支援的な意味も含め、お祝いの額が高額なこともありますよね。
その場合は、一般的に言われる半返しで内祝いを返すと、金額も多額になるだけでなく、お祝いをくれた相手の気持ちにも反してしまいます。
両親や親戚に内祝いを断られた場合は、しっかりと感謝を伝えたうえで、甘えてしまってもいいでしょう。
しかし、普段からどの程度親密に関わっているのかにより、判断する必要があります。
配偶者側の両親・親戚の場合は、こちらが知らない関係性や慣習があることも考えられるので、配偶者にしっかり確認をとりましょう。
普段あまり会うことのない親戚には、内祝いをお返しすることで、コミュニケーションをとるいい機会にもなるため、お返しをしておくと今後良い関係性を築くことができるかもしれません。
さらに、これまでに兄弟姉妹が出産している場合は、その際どのようにしたのか、兄弟姉妹に聞き、それにならうことで、きょうだい間での不平等感もなくせますので周りへの相談も忘れずに。
友達から断られた場合
友達からの出産祝いは、少額な場合も多く、カジュアルなプレゼントのようなものもあるかと思います。
その場合には、内祝いを返されるとかえって相手が負担に感じてしまうこともあります。
内祝いを断られたときには、相手が気を遣わない程度のちょっとしたプレゼントを返すだけでもいいですね。
友達が赤ちゃんを見に来てくれたり、会う機会がある場合は、その際にお菓子を用意したりなど、ちょっとしたおもてなしでお返ししてもいいかもしれません。
職場の方から断られた場合
職場での人間関係は、家族や友達とは違い、上下関係があり、今後の仕事への影響も考えられるため、慎重な判断が必要です。
まわりの方で前例があれば、参考にしましょう。
また、職場によっては、贈り物の受け取り方や断り方に関する文化が異なることがあります。
職場の雰囲気や慣習に合わせて行動することが重要です。
迷う場合は「妻が(夫が)どうしても返したいと言うので受け取ってほしい」と伝えて返すと、相手の気持ちも考慮したうえで、スムーズに返すことができます。
プチギフトにサンクスメッセージが書かれたものであれば、辞退された相手にも負担になりませんね。
お祝いを頂いたらお礼状は必須
内祝いを返さないと決めても、贈られたお祝いに対しては感謝の気持ちを表すことが大切です。
お礼状を書くことで相手に気持ちを伝え、お互いの関係が深まります。
内祝いを断られた場合でも、お礼状を送ることで感謝の気持ちを伝え、気まずい雰囲気を和らげることができますよ。
お祝いを貰った時にお礼を言ったから。と思っても、後からしっかりお礼状を送ることでより相手にお礼を伝えることができるんです。
お礼状を送るタイミングは内祝いを送るタイミングと一緒で頂いてから1ヶ月以内に送れるとベストです。
内祝いを断られても迷ったらお返ししよう
内祝いを断られて、迷ってしまった場合は、お返しすることをおすすめします。
断ってきた相手の気持ちも尊重したうえで、「感謝の気持ちを贈りたいので」との言葉も添えると、相手も嫌な気分にはならないはずです。
内祝いは半返しが一般的だと言われていますが、必ずしもそうしなければいけないわけではありません。
相手の気持ちも受け取り、金額ではなく、相手の好みや関係性に合わせたお返しを心がけましょう。
まとめ
内祝いを断られたとしても、迷った場合は、返すのが無難です。
相手との関係性を考慮し、場合によっては、形式的なお返しではなく、ちょっとしたプレゼントを贈るのもいいでしょう。
感謝の気持ちを伝えることが大切です。
内祝いが必要ないと判断した場合でも、必ずお礼状を送りましょう。
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